俺と世界遺産とピピラの丘に出没する虫@グアナファト_世界一周旅行記_11

グアナファトは、美しい街である。

石畳の道路、コロニアル調のカラフルな家々、中世より残るランタン。街ごと世界遺産に認定されているのもうなずけるというものだ。


そして、そんな美しい街を見るのに、うってつけの場所、それがピピラの丘である。


メキシコの革命の立役者の一人であるピピラの像がある小高い丘。


ここは、ケーブルカーを利用しなければ上るのに多少の労力をようするが、それに見合う価値はある。
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世界遺産の美しい町並みを一望できる。


しかし、問題が一つある。


ここは、虫が多いのである。


昼はまだしも、夜ともなると、その数は爆発的に増える。

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夜のグアナファトは、昼のカラフルな町並みとはまた違う、ランタンの暖かな光の作り出す幻想的な光景で、個人的には昼よりもこちらをおすすめしたいのだが、前述したように、この時間帯は虫が多い。


「きゃー、すてきー。こんなきれいな光景、みたことない!」


とかのたまうくせに、その1分後にはむさくるしい男の横顔しか見ていない虫が。


「君のほうがきれいだよ」


とか戯言を抜かし、完全に町並みに背を向けて女を抱きしめる虫が。



もう、どこから沸いてきたのか、ってくらいわんさかと増える。



なんですか、あなた達は。わざわざ登ってきたんやろ?景色見ろ、景色。


けーしーき!


ちがう、横顔を見るな、目を見るな、キスをするな。


抱きしめあうな、ひそひそしゃべるな、こっちを見るな。


目が合ってしまったじゃないか。


そして、私のほうへ来るでかい虫。すまない、ここは公共の場だった、とか言うのだろう。

ごめん、なんか邪魔しちゃって。


「シャッター、押してくれないか。」


いやじゃぁぁーーーーー!!


じゃぁぁぁぁぁーーーーーーー!!


ぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!


「はい、チーズ」


シャッターがおり、デジカメの画面には幸せそうな二人の笑顔。


そしてそれを確認するのは、一人である私。


涙がこぼれそうだ。


悲しくなんかないはずなのに。

次回→捨てた旅の恥と学んだスペイン語@グアナファト_世界一周旅行12

前回→呪いにかけられて@グアナファト_世界一周旅行記_10

 

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