凶悪都市マナグアを脱出して、私は一路コスタリカを目指した。
前回の記事にもかいたが、TICAバスにぼったくられて嫌気がさしていたので、ローカルバス(チキンバス)での移動である。
マナグアが危険ということは前夜学んだので、明るくなるのを待ってから出発。タクシーを利用してバスターミナルまで行く。
バスターミナルの職員にマナグアから国境までの行き方を尋ねると、
「Directly(直通バスがあるよ)!」
と明るく答えてくれた。乗り換えなしでいけるのか。楽でよいな。荷物もバスの下部にある荷物置き場に置けたのでさらに楽でよろしい。機嫌よく私はバスに乗り込んだ。
バスの中で隣になった男性も、素敵な紳士で、私のつたないスペイン語を理解し、コミュニケーションを取ろうとしてくれた。私は非常に上機嫌である。
しばらくして、バスが止まった。運転手が私に声を掛ける。降りろ、というのだ。
なんや、もう国境かいな、と隣の席の男性に別れの挨拶をしてバスを降りる準備をする。
だが、なにやら運転手がせかしてくる。はやくしろ、はやくしろ。と伝えてくるのである。
なんでや。降りるくらい俺のペースでええやんけ、と思って、外を見ると、そこには若い男がいた。
なぜか私の荷物を背負っている。
私がバスを降りるなり、彼は私の手を引っ張り、走り出した。向かう先には、もう一台のバス。
あれ?「Directly!」はどこへ行ったのだ?完全に乗り換えの流れである。
それに、この新しく現れたバス、ペイントされている会社名がいままで私が乗っていたバスと別のバス会社のものである。どう見ても別経営。嫌な予感がする。私は荷物を持っている男に確認した。
「俺もう国境までのバス料金はらってるで?わかってる?」
手を振り上げ、乗り換えるバスを指し、明るく彼は答えた。
「No Problem!」
よし。
バスに乗り込み、荷物を受け取り、席に着く。バスが走りだす。私の荷物を運んだ男がやってくる。
「国境まで、1ドルだ」
払え、と。「No Problem!」ね。脳、プロブレムやな。
わかっていたとも。君がと元気よく答えたときから予想していたともさ。どうせなんも考えてなかったんやろ?
確認した意味がまったくない。これでこのような出来事は何度目だろうか。
あほばっかしだ。そして、何度も学んでいるはずなのにそんなあほに2重払いさせられている私はなんなのだろうか。
くやしい。
次回→コスタリカの国立公園の親父@リベリア→カウイータ_世界一周27
前回→こわい!中米最凶!?治安が不安なニカラグア首都@マナグア_世界一周25
中米(ニカラグア・コスタリカ・パナマ)国境情報
<交通情報>
マナグアTICAバスのホテル→コスタリカ国境行きのバスターミナル
タクシーで3ドル
マナグア→ぺニャス・ブランカス、Penas Blancas(ニカラグアとコスタリカの国境)
40コルドバ+20コルドバ(1コルドバ=5円)
ペニャス・ブランカス→リベリア(Liberia)
バス(国境から出ている)で1400C=300円弱(500C=1ドル)
<リベリア(Liberia)の安宿/格安ホテル>
宿名:Guanacaste(グアナカステ)
住所:25 oeste y 100 sur terminal
ドミトリー9ドル、キッチンなし、レストラン(有料)あり。Wifi無料
行き方:国境行きのバスターミナルから、Calle14を南へ下り、突き当たりの右側にある。
コメント
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1ドルで済んでよかったですよ!
そのまま人さらい直行なんてことにならないように(`・ω・´)
僕はおいしくないですオーラを出しましょう!全力で!
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一人で世界一周旅行とかすごいですね~☆おみや
げ一杯買えますね!私も今南米一人旅行して
まして、もし
時間合ったら会えたらいいなーな
んて思いますね☆
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>熊五郎さん
人攫いはこわいですな。本当にそれはさけたいところです。
おいしくないオーラは出しているはずなのですが、どうもこちらの人々は日本と味覚が違うようで、困ったもんです。
もっと腐るようがんばります。
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>つぼみさん
おお、今南米旅行中ですか!私は5月の中ごろに南米突入予定です。
会えたらいいですねー♪