パナマでの恐怖体験@ボカス・デル・トーロ_世界一周30

ボカス・デル・トーロを出発する前夜。

数日間遊び倒した疲れが出た私は、夜も早いうちから床についた。宿のバーでははまだ人々の喧騒が絶えず、少し騒がしかったのですが、疲れていた私はすぐに眠りに落ちた。

しかし深夜。

夢うつつの中、何かが近づいてくる気配を感じる。なにかはわからない。けれど、確実に近づいてくるのである。

ぴちょん。

足の先に何か冷たいものがあたった。濡れた感覚もある。
例えるならそれは、冷たい川底から取り出した水滴。

時間を追うごとにその感覚は広がっていく。ぽつ、ぽつ、と続いていくかすかな刺激と共に身体の芯が冷えていく。
実際、どれほどの時間が流れたかはわからない。

だが、ふと気づくと、私の腰から下はすっかり冷えきり、川の中に浸かったように濡れていた。

私は飛び起きた。上を見上げると、そこにはホテルの天井。

なんだ、夢か。
ほっとして、私は水を飲みにベッドから降りようとした。変な夢を見たので汗だくなのだ。

ぴちょん。

音が聞こえる。夢の中の音が。私はとっさに自分の身体を見た。
ちがう。汗じゃない。水だ。

私の身体は濡れていた。尋常ではなく濡れていた。上半身こそ濡れていないものの、下半身は完全に水浸しなのである。
この量が汗のはずがない。

私はおそるおそるその水に触れてみた。冷たい。

まるで、つい、いましがたまで川の底からとってきたかのような冷たさだ。
とっさに枕元においてあったかばんの中から懐中電灯を取り出す。
灯りをつける。自分の身体を確認する。

やはり、濡れている。

目で確認しても間違いない。水浸しである。ここはホテルの中なのに。
懐中電灯を動かし天井を見る。すると、暗いままでは気づかなかったのだが、そこも濡れているのである。

私の上だけ濡れているのである。

水はそこから絶え間なく落ちている。私は思った。

「雨もりやんけ」

部屋の外では雨の音が絶え間なく続いている。それに引きづられるかのように私のベッドに落ちる水滴も流れ続ける。

ふざけている。

私のところにだけピンポイントで雨もりである。
私はバーで酒を飲んでいたホテルの従業員を呼び出し、ベッドの変更を要求した。

実に正当な要求である。当然、返事は、

「ノー」

よーし、歯食いしばれ。

従業員の言うことには、ベッドが満杯で他に空きがないので、ここで寝ないのだったら、彼と一緒にハンモックで寝るしかないとのこと。

ふざけている。

温厚な私でもさすがにきれるぞ。大乱闘を起こすしかないのだろうか。
そう思っていたら、彼は私のベッドの布団を持ち上げ、ひっくり返した。何のつもりだ。

「ノープロブレム」

指をさし、彼は言う。裏は濡れてないから、これで寝ろ、と。

あほはほっといてハンモックで寝た。虫さされがかゆい。

$かもねぎ世界一周。~地球をぐるりと飲み歩き~

次回→時速100km!暴走タクシーとパナマ運河@パナマシティ_世界一周31
前回→釣り大会inパナマ@ボカス・デル・トーロ_世界一周29

 

<交通情報>

ボカス・デル・トーロ→パナマシティ

朝の7時と8時にアルミランテからパナマシティ行きの直通バスが出ているが、私は乗り過ごしたため、ダビを経由した。
ボカスデルトーロ→ダビ
長距離バスで8ドル
ダビ→パナマシティ
バス15ドル
パナマシティのバスターミナル→宿
タクシーで3ドル

<パナマシティの安宿/格安ホテル>

宿名:ZULYS Backpackers(スリスバックパッカーズ)

住所:Calle Recardo Arias, Opposite Restaurante Costa Azul
ドミトリー12.5ドル.キッチンあり、WiFiでインターネット無料。朝コーヒーサービス。
行きかた:バスターミナルからはタクシーで3ドル(交渉なしなら5ドル程度)。タクシーの運転手がわからないと言った場合は、他の運転手に聞けばおそらくわかる。
自力で行く方は、コンチネンタルホテルとスイート・アルファホテルの間の道を入り、その通りにあるレストラン「Costa Azul」の正面の道の突きあたりにある建物。宿名は書いていないが、HOSTELと書いてある。見た目はアパート風。

世界中の格安ホテルが予約できるサイト

4件のコメント

  • 熊五郎の家

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    生でたべてはいけないものを食べ、雨漏りベッドでねたのに風邪ひかず、ほんとに丈夫だ。二次元だった身体は、今いかほどの体重になったのでしょうか?
     がタイのよさと、健康は関係ないということがよくわかりました。いよいよ、マフィアのコロンビア、健闘をいのる。携帯から生きてるサインでも送れ。

  • 通りすがりの峰不二子

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    下半身が水浸しって、
    まさかの、オネショ?
    いいのよ。
    誰にでも、気の緩みってあるわよ。
    また、通りすがるわね、
    アディオス
    (まだ、アディオスで通じるかしら?)

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    >熊五郎の家さん
    体重はわからんですが、確実にやせているでしょう。この間セノーテで泳いで気づいたんだが、息をある程度吐いた後やと、動いてないと水に沈む。
    体脂肪率何パーセントなんでしょうね、いま。
    あ、いまコロンビアの首都ですよ。みんなめっちゃ親切。

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    >通りすがりの峰不二子さん
    ちゃいます笑
    まだアディオス通じますね。ただ、チャオのほうが多くなってきてます

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