メキシコにある世界最大級の縦穴、ゴロンドリナス(ゴロンドリーナ)洞窟は、ただ深いだけの洞窟ではない。
ここは、現地の言葉で「ツバメの穴」ともよばれ、数万匹とも数十万匹とも言われるほど大量のツバメの巣がある洞窟なのだ。
いやいや、いくらなんでも、そんなにいるわけがないだろう、と思った方は、ここを訪れる前の私と同じだ。私も上の表現は誇張しすぎと思っていた。
しかし、現地の方(ケセリオ)の家に泊めてもらい、朝方ゴロンドリナス洞窟を訪れて驚愕した。
(画像と音声が荒いためわかりづらいと思いますが、動画に映っている高速で動く黒い塊はすべてツバメです。)
穴から飛び立つ、ツバメ、ツバメ、ツバメ。いくら広い洞窟とはいえ、いったいどこにこれほどの数が潜んでいたのか、というほどに湧き出してくる。
そしてそれらは決まって同じ方向へ円を描きながら黒い塊となって洞窟内を徐々に徐々に上昇。
そして、洞窟の上部出口に到達した時点で、黒い塊は解き放たれ、散弾銃のように周囲に飛び立っていくのである。
小さなツバメの羽ばたきが周囲の木々の葉を揺らし、空気の流れを大きく変える。鳴き声は洞窟内を反響し、大音量となって周囲に撒き散らされる。
気づけば、なぜか私は笑っていた。「すげーー・・・・・・」とつぶやいていた。
何分見ていたのかはわからない。だが、いま思い返してもあれは夢だったんではないだろうか、というくらい非現実的な光景であった。
自然はすごいのだ。地球はすごいのだ。世界はすごいのだ。
ゴロンドリナス洞窟のその深さ・大きさだけでなく、そこに住む小さなツバメにもそのことを教えられた。
この世界一周、きっとこれからもいろいろな体験をし、様々な感動を味わうのだろう。
でも、ここアキスモンはケセリオの親切に出会い、ゴロンドリナスのでかさにびびり、ツバメの羽ばたきに驚き、最高の経験をさせてもらった思い出の地として強く記憶に残ると思う。
さて、次はメキシコシティ。洞窟を訪れたこの日のうちにバスに乗り込み、私は一路、首都へ向かった。
次回→ザ・メキシコ!テオティワカンでのこと@メキシコシティ_世界一周18
前回→宿がないのでウルルン体験!ゴロンドリナス洞窟最寄りの町アキスモン_世界一周16
コメント
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自然界の神秘に感激中のところを申し訳ないですが、洞窟内のツバメの巣を香港辺りで売りさばけば、かなり優雅な世界一周ができるのでは?
ちなみに中南米を旅した私の知り合いは、何かしらの軽犯罪に遭っています。
かもねぎさん、大丈夫?
細心の注意を!
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>松たけ子さん
このツバメの巣はおそらく食用でないです笑
食用になる巣はごく一部なので…
てか、ここで取ろうとしたら間違いなく死にますw
犯罪は今のところ大丈夫ですけど、気をつけます☆ありがとうございます