テオティワカンはおそらくメキシコの中では1,2を争う有名な観光スポットであるだろう。
巨大なピラミッドに代表される遺跡群がメキシコシティからバスでおよそ1時間という好立地にあるのだ。有名にならないわけがない。日々、多くの人々がここを訪れる。
私もミーハー根性で行くことにした。珍しく一人ではなく宿が一緒だった人達2人と一緒である。2人のうち1人はスペイン語がすごく喋れるので気楽である。他人任せの旅はすばらしい。
夕刻にバスで市街を出発し、一時間ほどかけて遺跡に到着した。
メキシコシティ市街から近いため、たいして疲れなかったので、この遺跡のメインである二つのピラミッドを両方とも登り、ゆったりと観光。それでも3時間もかからずに大体すべての遺跡を見終わってしまった。帰りのバスの最終便は7時半である。
まだだいぶ時間があったため、周辺の食事処で夕飯を食い、7時ごろにバス停へ向かうことになった。
夕飯後、食事処の親父にバス停の場所を聞く。すると、どうやら行きの降車場所と同じ場所で帰りも乗せてくれるらしい。
そこまでは少し歩くが、腹ごなしにはちょうどいいかもしれない。親父に礼を言い、私たちは教えられた降車場所まで歩き、そこでバスを待つことにした。待ち時間は、スペイン語ぺらぺらの一緒に回った人に、スペイン語を教えてもらう。
それから30分。
バスは来ない。少し遅れとるんかな?そう思い、私たちはさらに待った。
さらに10分。
一般車両は通るが、バスは来ない。いやな予感がしてきた。
ちょっと誰かに聞いてみたほうがいいかもしれない。スペイン語ぺらぺらの人が聞きに行ってくれた。私はおんぶに抱っこの旅行者なのでぼけーっと降車場所に座っている。
すると、私達の前を通り過ぎた一台の車が戻ってきて、私達の前で停車した。車の中にはメキシコ人の夫婦らしき人達。なにやら話しかけてくる。よくわからないが、雰囲気からすると、「乗れよ!」的な感じである。
バスはどうなったのだろうか。私には聞く術がない。一緒に待っていた人ががんばって話している。
そこに、ぺらぺらの人が帰ってきた。メキシコ人夫婦と2人の話がはじまった。私には何がなんだかさっぱりわからないが、話は通じているらしい。
空には月が見え始めた。まだ三日月である。サポテンと月はすごくいい組み合わせである。月に照らされサボテンが大地に作る影を作る姿はなんとも言えず味がある。
「乗ればいいらしいよ」
後ろでぼけーと空を眺めている私に声がかかる。知らないうちになんだかうまくいったようだ。車に乗せてもらう。情けなくなどない。
車の中で結局どうなったのか話を聞くと、どうもバスの乗車場所は別の場所で、もう最後のバス出てしまっているため、このメキシコ人夫婦が別のバス停まで送ってくれるらしい。
飯処の親父の言うことはうそだったらしい。おそらく悪気はないのだろうが、なんと適当なことをいうやつだ。
しかし実は、こういうことは今回がはじめてではない。メキシコ人に道を聞くと、しばしばこういう事態が生じる。
わからなかろうがなんだろうが奴らは自信満々に「あっちだ!」と道を答えるのだ。そっちから私は来たんだ、と言うと、「じゃあ、あっちだ!」と逆を指を刺す。どっちやねん。
ロスモチスの紳士といい、ゴロンドリナスのケセリオといい、今回の夫婦といい、メキシコ人は、親切である。しかし一方で、すさまじく適当な人が多い。
適当で親切なメキシコ人。すばらしいが、やっかいな人たちである。
しばらくして、車は別のバス停に到着。そこからバスに乗り、私達は無事にメキシコシティまで帰り着いた。
次回→めっちゃきれい!メキシコの地底湖、セノーテで泳いだ!@メリダ_世界一周19
前回→なにこれ!?洞窟から数万のツバメが!@メキシコ・アキスモン_世界一周17
コメント
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素敵な国と、素敵な人達と、素敵な旅ね。
ブエン ビアッヘ!
(合ってるかしら?ぺらぺらの人に確認してもらって)
また、通りすがるわね。
アディオス
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>通りすがりの峰不二子さん
NICE TRIP!ですね!あってますよー。たぶん笑
どんどん通りすがってくださいませm(_ _ )m
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ぺ、ぺ、ペンション?
ガレージの落書きかと思いました。
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うーーん
ますます早くメキシコ行きたい!
適当だけど親切なメキシコ人
すばらしいけどちょっと厄介なメキシコ人
いいな~
早く現地に触れたい
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>イクナロックさん
私もそれは思いました。落書きですよね、完全に
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>ショウ&きゃお@世界一周準備中さん
いいですよー。たまに困りものですが・・・